霧ヶ峰高原 星ヶ塔(1590m) 2010年11月6日
所要時間 6:39 駐車余地−−6:45 法面を下る−−6:51 星ヶ塔 6:53−−7:03 法面を登る−−7:09 駐車余地
概要
ビーナスラインから往復。カーブには駐車余地がないので車山側の谷にある駐車余地から歩いた。車道から尾根に取付くには高さ3mほどの垂直の石垣を下る必要があり、凸凹少なく登りならクライミングテクニックがある人なら登れるかもしれないが下りは困難。私は石垣に生えた木と朽ちかけた木製梯子でどうにか下ったり登ったりしたが、近いうちにそれも無理になろう。もっと手前で車道から降りて法面沿いに西に進む手も使えると思う。斜面は薄い笹で鹿道があるため藪漕ぎというほどではない。
諏訪湖SAで仮眠し明け方前に出発。岡谷ICで降りて八島へと上がる。途中、道路が霜で真っ白になった場所もあり、夏タイヤなので慎重に通過する。諏訪湖SAで窓の水滴が凍りついたくらいだからこの辺は-5℃くらいまで下がったのではなかろうか。八島から西に向かい、GPSで星ヶ塔が最短距離になった場所付近の路肩が広くなった場所に駐車。まだ暗いのでのんびりと朝飯を食い、明るくなってから動き出した。
近くのカーブから尾根に乗り移れるはずなので尾根を探すが小尾根でピークが見当たらない。もっと先(西)を見ると車道から顕著な尾根が張り出してピークがあるのが分かる。地形図と比較するとどうもあれとしか思えない。車に戻ってGPSに入れた緯度経度と山名事典の緯度経度を比較するとGPSへの入力ミス発見。我ながら情けない。明るいときに到着すれば地形で分かったのだろうが。
車山高原側に数100m離れた駐車余地 | ビーナスラインから見た木曽御嶽 |
このカーブから下に下る | 法面上部から見た星ヶ塔 |
ビーナスラインから見た北アルプス(クリックで拡大) |
僅かに車で移動し、尾根起点付近に駐車場所が無いことを確認し、Uターンして谷の部分に駐車余地がある場所で車を降りる。車道からは真っ白になった乗鞍、霞沢岳、それにちょっとだけ白い中央アルプス、ほとんど黒いままの南アルプスと展望がいい。
道路から見た法面下部(下部に梯子あり)。高さ3mほど | 古いロープだが古すぎで引いたら切れた |
尾根基点のカーブに到着し下を見ると、高さ3mほどの石垣の法面だった。近くで法面が低くなるところがないか探したがどこも同じような高さだ。1本、ほとんど朽ちたロープが下がっているが、今はどう見ても人間の体重を支えられそうになかった。こんなところにロープがあるということは、私と同様に星ヶ塔に登った(下った)のだろうか。帰りに引っ張ってみたら簡単に切れてしまった。
こんなことだったら先日の離山で使ったロープでもザックに入れておけばよかったと後悔。取りにいってもいいのだが、石垣途中に木が生えた場所があり、その下部にはかなりボロボロになった高さ1m程度の木の梯子がある場所を発見。どうにか下れるだろうと木に掴ってぶら下がり、梯子に足が届いた。梯子は崩れるかと思ったら変形したがどうにか耐えてくれた。下りはこんな感じで行けたが帰りの登りはどうだろうか。
低い笹のカラマツ植林帯 | 鞍部のテープ |
星ヶ塔山頂 | DJFのテープのみあった |
尾根は膝丈程度の低い笹でほとんど乾いていた。これなら快適だ。鞍部に向かって適当に下っていく。途中、鹿の糞や鹿道が見られ、その後も鹿道が使えた。鞍部には角材が立っており赤テープが巻かれていた。笹の丈が高くなったがさほどの密度ではなく、尾根上には明瞭な鹿道があった。わずかに登ると平坦になりGPSが山頂到着を告げた。赤テープがあり薄くなった文字が見えたので近づいてみるとDJFの落書きであった。「04.9.25」の署名だから6年ものだ。もしかしたらロープはDJFの残置かな?
道路へ登り返す | ここをどうにかよじ登った |
帰りは車道までの登り返しがきつかった。石垣はフリーで登れるかと思ったが凸凹が少なすぎて私のテクニックでは全く歯が立たなかった。下りで使った梯子と木でどうにかクリアできたが、少しでも体重が重くなるとあの梯子はもうダメだろう。次に来る人は5mくらいのロープを準備した方がいいだろう。